うにから得た、ひとつの視点。

海に潜り、魚を突く。Clay Fish (伊勢海老みたいなえび)を捕まえる。これがしたい。ニュージーランドでは、魚介類の種類や場所に応じて捕まえて良い大きさや、数量の制限がある。ただ、ほとんどの魚介類の制限数量は個人で消費するには十分な数量、そして、まだ素人で、そもそも取れないので、あまり気にしていない。取れるようになったものから頭に入れていこうと思う。

2025年の夏直前(南半球なので、日本では冬)、つまり11月頃にシュノーケル、足ひれ、ゴーグル、ウェットスーツを買い揃えた。合計で250ドル(2万円ちょい)程度。

今の自分でも取ることができそうで、また取りたかったのはウニ。日本でいるバフンウニのような見た目のウニだ。それを取るには、海水が透き通った場所を探す必要があると思い、少し遠出をし、何とか見つけれた。見つけた時は嬉しかった。ちょうど満潮から干潮への時間帯で、波もなく、難なく、潜れた。

海水はまだ冷たく、少し大きめのウェットスーツの中に海水が入ってくるのを感じる。寒い。しかし海の中には、一面ウニだらけ。ここにもそこにもあそこにも。1人あたりの数量制限は50個。心配なく取れる範囲だ。海面から下を見ながら探して、狙いを定めたら、呼吸を整えて、一気に潜り、ウニが引っ付いてる側に素早く、ドライバーを差し込んで、てこの原理で引っ剥がす。海中で引っ剥がすときウニが離れる時のパキパキというような音が聞こえる。

これ何度も繰り返すが、一向に飽きることがなく、あっという間に時間が過ぎ、指先が痺れてきて仕方なく、休憩をとる。

ネットは一杯になり、50個ほど取った。まだまだ潜っていたいが、引き際も大事。撤収をする。

自宅に着いた。身体は疲労困憊。やはり身体を鍛え、体力をつけないといけないと痛感した。

道具を一通り水洗いし、シャワーを浴びてから、ウニの調理をする。

ウニの殻を割り、中からオレンジ色の可食部を丁寧に取る。この作業が実は大変で、取った後にすぐ塩水に漬け込むが、時間と共に徐々に溶け始めるので、急いで割っていく。

ある程度、まとまった量になったら、炊き立ての白米をお茶碗に入れ、お酢で混ぜ、その上に贅沢にウニをのせ完成。

最初の一口を入れた時に、ウニの味が口の中に広がり、海の香りと、充実感とで幸せを感じる。

僕なりに、充実した1日を送る夏の日。ただ、地元の人たちがYoutubeに上げている動画を見ると、ウニだけでなく、Clay Fish(伊勢海老のようなえび)や、Spear Gunで1mを超えるようなKing Fish(ヒラマサ)を捕まえていたりする。羨ましいし、憧れる。僕もやってみたい。

自分なりに必要な道具を調べ、購入して、場所も実際に探しに行って、見つけ、初めて潜る海でウニが取れた。何事も多分この繰り返しなんだろうなと思う。自分の頭で考えて、行動する。これが多分大事なんだろう。頭の外の世界で、時間をかけ、行動が積み上がる。ネット界とは違う感触を感じた。

自分で手に入れられる道具を探し、購入するという決断と行動。自分で見つけれる範囲で、最適な海を探すという行動を起こさなければ、この経験をすることはなく、視点が増えることはなかった。

理想の自分に向け小さくレベルアップした気が、少しだけした。

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